呉市西鹿田町にて、笠が落ちてしまった庭灯篭の修復作業
呉市・江田島市を中心に、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、増木石材店の増木です。呉市西鹿田町にて、笠が落ちてしまった庭灯篭の修復作業をさせていただきましたので、ご紹介いたします。
呉市西鹿田町 庭灯篭補修
知人からの紹介で、お庭の灯篭が壊れたので困っているとのご相談をいただきました。さっそくご自宅へ伺いました。
こちらがお客様のお宅のお庭です。大きな池があり、その向こう側にある灯篭の笠が落ちてしまっていました。
近付いて見てみると、このような状態でした。手前側にあるのが自然石の笠です。火袋以外は自然のままの加工されていない石を使っている味わいのある雰囲気の灯篭でした。火袋の上を見ると、以前はセメントで笠をしっかり接着していたことがうかがえましたが、古くなって何かの拍子に落下してしまったようです。幸いけがをされた方もなく、池の中に落ちることもなかったのでよかったですが、とても重くて池のすぐそばなので自力で持ち上げて修理することは難しいです。
火袋の下の受け台と、その下の台座の継ぎ目です。よく見るとこちらも隙間ができてしまっていました。年月が経ってセメント部分が収縮してしまい、隙間になってしまったようです。その下の台座はしっかしりていましたので、この機会に受け台まで取り外して修復することになりました。
修復作業のようすです。作業をするスペースがないので、まずは板を渡して足場を作りました。距離があるので板だけではたわんでしまうため、板の下を鋼管で補強しました。人が乗ったり石を持ち上げても問題ないようにしっかり足場を確保したら、灯篭の台座のみを残して火袋と受け台を取り外し、印の台座の上に受け台を設置する準備をしました。今回は、自然石の接着に適したセメントと接着強化剤を混ぜたものを使用しています。
三脚を設置して、笠を設置しているところです。笠は100kg近くの重さがあり、足場も悪いので、三脚を使って一つずつ据え直していきました。
バランスを見ながら水平に気を付けて、据え直し・修復が完了です。
横から見たところです。池のギリギリで、本当に足場がないことが分かると思います。以前工事した職人さんは、どうやって工事されたのでしょうか・・・?
後方から見たところです。すぐそばの木の枝が笠を押してしまいそうな状況でしたので、お客様とお話して2本だけ切ることにしました。
お客様には大変喜んでいただけました。お家の縁側からちょうど見えるところにある灯篭でしたので、笠が落ちてしまっている状態はとても気になっておられたと思います。このたびはご相談いただきまして、ありがとうございました。
今回は、庭灯篭の修復作業でした。こうした内容のご依頼は、「どこにお願いしたらいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか? 当店は、お墓のことだけでなく墓地周辺の整備なども行いますし、急な坂の上や山の中など難所での工事も、様々な工夫で何度も乗り越えてきました。石に関することでしたら、まずはお気軽にご相談ください!
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